Windows 環境では、Windows の起動と同時に自動で立ち上がる アプリケーション や機能が多数存在します。これらを “常駐アプリケーション” と呼びます。
環境によって、常駐アプリケーションは他の機能と競合して、意図しない動作の原因となる場合があります。
本手順では、トラブルの原因となる常駐アプリケーションを特定するために、常駐アプリケーションを一時的に停止して、動作を確認する方法をご紹介します。
※またこの手順をクリーン ブートと呼びます。
【操作手順】
手順 1. すべての常駐アプリケーションを一時的に停止する方法
- スタート ボタン横の検索欄に msconfig と入力し、検索結果の [システム構成] をクリックします。
※ 検索欄自体が反応しない、といった場合は Windows キー + R キーで [ファイル名を指定して実行] 画面を出し、そちらに msconfig を入力します。
- [システム構成] 画面が表示されたら、[スタートアップ] タブをクリックし、[タスク マネージャー] を開くをクリックします。
- スタートアップ プログラムの一覧が表示されたら、有効になっている項目を選択し右下の [無効にする] をクリックします。
- [システム構成] 画面に戻り [サービス] タブをクリックし、[Microsoft のサービスをすべて隠す] にチェックをつけて、[すべて無効] > [OK] とクリックします。
- [再起動] をクリックします。
- 再起動をすることで、常駐アプリケーションがすべて無効になります。この状態で、問題が解決したかどうかを確認してください。
すべての常駐アプリケーションを一時的に停止した場合に問題が発生しない場合には、[システム構成] 画面の [サービス] および [スタートアップ] タブの項目のいずれかに問題がある可能性があります。
この場合には以下の手順2で問題の原因となっている常駐アプリケーションを特定してください。
手順 2. 常駐プログラムを個別に有効にして、問題を特定する方法
- [システム構成] ウインドウの [タスクマネージャーを開く] をクリックします。
- 無効になっているプログラムの一つを選択し、有効化します。
- コンピュータを再起動して、問題が発生するかどうか確認してください。
- 問題が発生しない場合は、問題が発生するまでスタートアップ1 つずつ有効化し再起動を繰り返します。
- すべてのスタートアップ項目をオンにしても問題が発生しない場合は、無効にした [サービス] タブの項目に対して、同様に 1 つずつチェック ボックスをオンにして再起動を繰り返します。
※ 項目数が多数にわたると、再起動の回数も増えて煩雑となります。そのため [スタートアップ] のみすべてチェックをつけて再起動し、現象の発生有無を確認して発生すれば逆に [サービス] のチェックをすべてつけて [サービス] のチェックを解除する、あるいはチェック数を半分ずつ交互に試すなど、適宜に工夫していただいて結構です。
※ [サービス] のチェックを変更する際は、[Microsoft のサービスをすべて隠す] のチェックをつけてから行ってください。
手順 3. 常駐アプリケーションを開始状態に戻す方法
すべての常駐アプリケーションを一時的に停止した上でも問題が発生する場合には、問題の原因が常駐アプリケーションやサービスではない可能性があります。
また、問題が解決した場合でも常駐アプリケーションを起動しないままにすると、PCの動作に不具合が発生する可能性があります。
この場合には、以下の方法で常駐アプリケーションやサービスを元に戻してください。
- [システム構成] 画面の [サービス] タブをクリックし、左下の [Microsoft のサービスをすべて隠す] にチェックをつけた後、チェックを外して無効化していたサービスに再度チェックを付け、[適用] をクリックします。
- 続いて [スタートアップ] タブを選択し、[タスクマネージャーを開く] をクリックします。
- 無効にしたスタートアップがある場合は [有効にする] ボタンで元に戻してください。
- コンピューターを再起動します。
**モデレーター注**
バージョン 1607 の表示、操作にあわせて内容を修正しました (2017/02/01)