概要
Microsoftアカウント取得の際に、新規に取得した、outlook.comなどのメールアドレス。
これをメールソフト(メールクライアント)で利用する方法について、ご紹介する第二弾。
POPサーバー編です。
詳細
前回、第一弾として、HTTPサーバー編をご紹介しました。非常にこちらは設定が簡単でした。メールアドレスと、パスワードを入れるだけ。
これに対してPOPサーバーで利用する場合にはひと手間必要になりますので注意が必要です。
【設定に当たって確認しておくべき情報】
まずはサーバー情報などの確認から。POPサーバーとして利用する場合には、事前に情報を確認しておく必要があります。
受信メールサーバー:
pop-mail.outlook.com
Port: 995
SSLあり
送信メールサーバー:
smtp-mail.outlook.com
Port: 587 (25番ポートがブロックされなければ、"25" でも可)
SMTP認証 あり
SSLあり(暗号化:TLS)
ユーザー名 <Outlook.comのアドレス>
パスワード <Outlook.comのパスワード>
【事前に必要な設定】
outlook.comのメールアドレスをPOPアカウントで使用する場合には、予めブラウザにて、Outlook.comのオプション画面に入って設定をする必要があります。
デフォルトでは、この設定をしておかないと、メールの設定をしただけではエラーになってしまいますので、ご注意ください。
1) Outlook.com にアクセスしサインイン。アカウント名の脇の歯車のアイコンをクリックして、オプション画面に入ります。
2) "アカウントの管理" のところにある "POPを使ったデバイスとアプリの接続" をクリックします。
3) "POP" のところを、"有効にする" に変更し、さらに用途に応じて、"ダウンロードしたメッセージを削除中" のところを設定し、"保存" をクリックします。
注意) ちなみに、この設定を行わないで、次からご紹介するメールの設定をしてしまうと、以下のようなエラーとなってしまいますので、ご注意ください。
【アカウントを設定する】
さて準備が整ったところで、Windows Liveメールへのアカウントの設定になります。
1) アカウントタブ>電子メール と開いて、"自分の電子メールアカウントを追加する" という画面を表示させます。ここまでは、HTTPサーバー編と一緒です。
2) さて入力する情報ですが、最初の画面では、電子メールアドレス、パスワード、表示名を入力するのは当然ですが、さらに、"手動でサーバー設定を構成する" にチェックを入れる必要があります。(これにチェックを入れないと自動的にHTTPサーバーで設定されてしまいます)
3) "サーバー設定を構成" の画面がでたら、POPサーバー名、SMTPサーバー名、そしてSSLの設定などを行います。すべて入力が済んだら "次へ" をクリックします。
4) "電子メールアカウントが追加されました" という画面がでたら、最後に "完了" をクリックして終了します。
【追加情報】
さて、Windows Liveメールではこんな感じでしたが、ちょっと他のメールソフトでも確認してみました。今回は、Thunderbirdで、その設定を確認してみました。
Thunderbirdの場合、"メールアカウントを設定する" をクリックして、表示名、メールアドレス、パスワードを入れて進めると、メールアカウント設定のダイアログの中で自動的に検索された情報が表示されます。
ここで、IMAPなのか、POP3なのかを選択すればいいだけですので、細かいサーバー情報を入れなくても利用可能でした。
<参照>
・Set up an email app with Outlook.com
・Outlook.com でメール アプリをセットアップする