> 質問の現象が発生するのは、最下行２行に渡って改行せずに入力した場合であり、１行ずつ各行の終端で改行マークを入れた場合には発生しません。
上記の現象からすると、[段落の設定] の [改ページと改行] タブにある、改ページ位置の自動修正の「段落を分割しない」にチェックが入っているために起こる動作と思います。
改ページ位置の自動修正を使用しない場合は、Cｔｒｌ+A を押して文書全体を選択して、 [段落の設定] で前述の「段落を分割しない」のチェックを外します。
段落の設定の改ページ位置の自動修正の設定と、文書の違いの例を以下に示します。
（１）段落の設定の改ページ位置の自動修正項目を示します。
変更する対象の段落、または文書全体を選択した状態で、[ホーム] タブまたは [レイアウト] タブで、段落グループ右下の [段落の設定] を指定してダイアログを表示して変更します。
（２）チェックなしの場合の、段落行の改行と改ページの動作を示します。
左の図は、ページ末に段落改行がある場合です。ページ末まで文章が配置されます。
右の図は、段落の途中でページの行数を超えるため改ページされる例です。（１）の段落の設定で「改ページ位置の自動修正」がチェックなしの場合は、ページ末まで文章が配置されて改ページがされます。
（３） [段落の設定] の改ページ位置の自動修正の「段落を分割しない」にチェックがある場合の例です。段落の途中でページの行数を超えるため自動で改ページされて、ページを渡る段落行が次のページから表示されるようになります。
＜参考＞
段落と改行の意味と違いを理解すれば、お分かりになると思います。
段落は [Enter] キーで改行する動作ですが、単なる改行ではなく、書式スタイル、行間、箇条書きなど、多くの情報が段落を単位として設定されるというようになっています。
単なる改行は [Shift]+[Enter] で行い、段落行の中で強制的な改行を行うような場合に使用します。
単なる文字列だけの場合は違いが解り難いと思いますが、箇条書きで作成した時などは、違いが明確に表れてきます。
例えば上記（３）のように、「段落を分割しない」にチェックのある状態でも、手前の段落の改行箇所を、[Enter] ではなく [Shift]+[Enter] で改行をすると、「あああ・・・」と「いいい・・・」は一つの段落となるので強制的に改ページはされず、ページ末の最終行まで表示されてから改ページされ、次ページに続くようになります。
