サポート期間中は Windows 7 を使い続けたいという人、サポート終了後も(スタンドアローンにしてでも)使う必要性がある人の参考になればと思います。
(随時、内容について追加・修正などを行っています)
次のような項目に分けてあります。
【① HDD・マザーボード(CPU)などを変えた場合の留意事項】:この投稿
【② クリーンインストール(リカバリー)後の Windows Update】:次の返信
【③ Windows Update 不具合の一般的な対処法】:2つ目の返信
※2020年1月14日に Windows 7 のサポート期間が終了しました。
Windows 7 にセキュリティ上の脆弱性が見つかっても、原則としてのセキュリティ更新は行われないので、日をおってセキュリティリスクは高くなっていきます。
Windows 7 を使い続ける場合はネットから切り離して使う方がいいと思います。
Windows 7 の Windows Update は、Windows 10 の無償アップグレードが始まった頃から非常に長い時間を要したり更新できないという問題が2年ほど?続きましたが、現状ではこの問題は解消されているようです。
このため、自動更新で問題がないのかもしれませんが、その後も Windows Update が失敗する、リカバリー後の Windows Update が進まないという質問がありますので検証してみました。
2018年1月に行ったクリーンインストール後の Windows Update の適用方法の一例です。
その後の Windows Update による変更を踏まえて、2019年6月に再検証して内容を修正しています。
仕様環境: Windows 7 Pro SP1 64bit CPU:Core i5 6600 (Skylake) ASUS H170-PRO
HDD:ST1000DM003(1TB)AFT メモリー:8GB 自作PCです。
追記1:Windows Update の最後の更新を終えた時点で、システムイメージを保存しておいた方がいいと思います。
なお、最後の月例更新[KB4534310](2020年1月)には背景(壁紙)の設定に不具合があります。
修正プログラム[KB4539601]または[KB4539602]を適用すれば不具合は解消されますが、これらの更新プログラムにも不具合があるかもしれません。
詳細については、このスレッドの4ページ目の投稿を参照してください。
KB4534310
(リンクされない場合は、4ページ目 から探してください)
ハードウェアの変更を行うとシステムイメージからの復元ができない場合もありますが、HDD の交換であれば復元は可能です。
このため、システムイメージは Windows 7 がインストールされた HDD とは別の HDD に保存しておいた方がいいと思います。
Windows 7 に適合する HDD(SSD)については、この下に書いた説明を参照してください。
新しい PC にインストールする場合はシステムイメージが使えない場合が多いと思いますので、次の返信にある更新プログラムのうち、下のものは保存しておいた方がいいかもしれません。
〇【KB3177467】
〇IE 11 の更新に必要な更新プログラム
〇Internet Explorer 11 (オフラインインストーラー)
◎Windows 7 が無印で SP1 になっていない場合は、これらに加えて
〇SP1 の更新に必要な事前更新プログラム
〇Windows 7 SP1【KB976932】
追記2(参考):
サポート終了後になって Windows Update に Windows 7 用の Microsoft Edge[KB4567409]が配信されてきました。
Windows Update の設定によっては自動更新されるかもしれません。
配信された意味がよく分かりません。
このスレッドの5ページ目の投稿を参考にしてください。
(リンクされない場合は、5ページ目 から探してください)
参考までに、
Windows 7 SP1(適用済み)をクリーンインストールした直後の更新プログラムの確認は10分程度で終わりました。かつてのように1日単位で時間がかかるという問題は改善されているようです。
Windows 7 SP1 インストール直後の更新プログラムは「重要」だけで約180ありました。
IE 8 の状態ですが多くのサイトでトラブルになり使い物になりません。
IE 11 は更新対象には表示されていませんでした。
【① HDD・マザーボード(CPU)などを変えた場合の留意事項】
HDD を交換した場合は、Windows 7 は 4kネイティブ(4kn)規格の HDD には対応していないので、512ネイティブまたは 4k AFT(512e)規格の HDD を使う必要があります。
HDD 規格についてはネット情報で使われている用語が混乱していて戸惑いますが、規格の違いは次のとおりです。
[512ネイティブ]:物理セクターサイズ 512 バイト、論理セクターサイズ 512 バイト
[4k AFT]:物理セクターサイズ 4096バイト、論理セクターサイズ 512バイト
[4Kネイティブ]:物理セクターサイズ 4096 バイト、論理セクターサイズ 4096 バイト
購入時は、HDD に AF(AFT)表示があればはっきりするのですが、必ずしも表示されているとは限らず区別することが難しいのですが、たとえば Seagate の HDD であればメーカーのサイトで製品仕様書を確認すれば区別できます。
また、AFT 規格の HDD を使う場合は、【KB982018:Advanced Format Disk の互換性を向上させる更新プログラム】を適用した方がいいと思います。
Windows 7 SP1 でない場合は、SP1 にしてから適用します。
32bit版:KB982018 64bit版:KB982018
なお、SP1 ではない Windows 7 では 4k AFT 規格にも対応していないかもしれません。
もっとも、問題なくインストールできるという情報もありますが、正確な情報が少ないため詳細は不明です。
下のサイトによれば、
≪結論:・・・・ハードディスク・ドライブのパーティション作成には、Windows Vista(Service Pack 1 以降)または Windows 7 を使用してください・・・≫
とあるように、Windows 7は対応しているようなのですが・・・・
アドバンスド・フォーマット4Kセクター・ハードディスク・ドライブ
可能であれば、次の返信[手順1:SP1(Service Pack 1)が適用されていない場合]に書いてありますが、マイクロソフトのサイトからWindows7SP1のイメージ(ISO)ファイルをダウンロードしてインストール用ディスクを作っておけば確実です。
また、Windows Update が出来なくなるという問題もあるようですが、その場合は下のサイトを参考にしてください。
NVMeという新しい接続規格の SSD を使う場合、Windows 7 には NVMe ドライバーがないので、セットアップ時に NVMe SSD が認識されないという問題があるようです。
下のような方
法で対応できるという情報もあります。
NVMe SSDにWindows7をインストールする3つの方法
マザーボードを交換した場合にも注意が必要です。
UEFI ブートの場合は、Windows 7 は 64bit 版であることが必要です。
32bit 版の場合は事前にマザーボードメーカーサイトなどでインストールが可能かどうかを確認しておく必要があります。
USB3.0(USB3.1)しかないマザーボードでは、インストール時にマウスやキーボードが使えない場合があります。
マザーボードによっては対応可能なものもあるようですが、確実なのは PS/2 規格のキーボードとマウスを使用するということです。
マザーボードによっては PS/2 が使えない場合もあるので、この場合は USB3.0 ドライバー(xHCI)を入手してインストール用の統合ディスクを作るなどの工夫が必要になります。
マザーボードメーカーなどによっては、統合ディスクを作成するための支援アイテムが用意されています。
また、USB3.0 ドライバー(xHCI)についても 64bit 版は問題なく見つかりますが、32bit 版は Intel や AMD あるいはマザーボード メーカーから入手できるかどうかの事前確認が必要です。
USB3.0のみのパソコンにWindows 7をインストールする
Skylake搭載PCにWindows 7をインストールする
CPU については紆余曲折がありましたが、Windows 7 では[Skylake]と呼ばれる第6世代 CPU まで対応されることになりました。
また、X299 チップセットの CPU は[Skylake-X]と呼ばれていますが、Skylake の派生規格なのか、Skylake と KabyLake の間に位置するようなものなのかが分かりませんが、これについても Windows 7 のインストールは可能なようです。
もっとも、マザーボードによってはできないものがあるかもしれませんし、必要なドライバー類が入手できるかどうかの事前確認が必要かもしれません。
Intel CPUのCore i7, Core i5, Core i3の世代の一覧
Kaby LakeとRyzenのWindows 7/8.1アップデートが終了
【マザボ】X299 / Skylake-XでWindows 7は使用できるのか
Skylake より新しい KabyLake 以降の CPU についてはサポートされないということですが、KabyLake で問題なくインストールできるとの情報もあります。
KabyLake 以降の CPU 機について、Windows 7 のインストールやインストール後の Windows Update が行えるかどうかは、マザーボードメーカーの対応状況やドライバーの有無などを事前に確認しておく必要があると思います。
「KabyLake Windows 7」「CoffeeLake Windows 7」などのキーワードでネット検索してみてください。
AMD では「Bristol Ridge」以降について同じような問題があるようです。
なお、2017年3月の月例更新以降は CPU の検出が行われれ、Windows 7 対象外の CPU については Windows Update ができなくなっているようです。
ネット検索すれば、この問題についての対応策も出回っていますが・・・
その他の留意事項:
再インストール前に、でBIOS(UEFI)で設定項目があれば、次のように設定する。
Secure Boot(セキュアブート):無効
CSM(従来の BIOS をエミュレートして互換性を保つための仕組み):有効
FASTBOOT:無効(インストール出来たら有効にしてもいいかもしれませんが、不具合が出る場合もあるようです)
セキュリティチップが搭載されたPCで再インストールを行う場合は、BIOS での無効化、初期化などを行う必要があるかもしれません。
NTFS の LFS(ログファイルシステム)について、Windows 7 のバージョンは[1.1]、Windows 10・Windows 8.1 のバージョンは[2.0]と異なっています。
Windows 10 などで使用した HDD を Windows 7 に接続すると認識されない、場合によってはデーターが消えてしまうという情報があります。
LFS のバージョンは、Windoww 10 であればコマンドプロンプト(管理者)で確認できます。
Windows 7 の場合は LFS のバージョンは表示されません。
コマンド fsutil fsinfo ntfsinfo C:
Windows7 と10 でのデータやり取り:安全なとりはずし
LFS のバージョンが[2.0]で上書きされないよう(バージョンが[1.1]のまま)にして対処する方法もあるようですが、弊害があるという情報もありますので、Windows 10 と Windows 7 のデュアルブートは行わない方がいいかもしれません。
また、デュアルブートが可能であったとしても、Windows 7 のサポート終了後はセキュリティ上の問題があるため行わない方がいいと思います。
外付け HDD や USB メモリーを使い相互にデーター移動などを行う場合は、次の措置を採った方がいいと思います。
「安全な取り外し」を行う
「取り外しポリシー」を【クイック取り外し】に設定する
手持ちのもので検証した結果は、このスレッドの4ページ目(下記リンク)に投稿しました。
機器による違いなどもありそうなので、実際にどうなるのかをテストしておいた方がいいと思います。
検証結果: ログファイルシステム
(リンクされない場合は、4ページ目 から探してください)