Windows XP にてFix It(Windows Update用)を実行すると、
再起動後にBackground Intelligent Transfer Service (BITS) が消失してしまう事例を調べてみました。
※ この状態になると Windows Update が エラーコード 0x80246008 で失敗します。
※ BITSの修復方法については、こちらのスレッドを参照してください。
まず、WinXP SP3 にインストールできる最も新しいBITSはなにか調べましたが、
WinXP SP3 に含まれるものより新しいバージョンは見つかりませんでした。
BITS 2.5(KB923845) の qmgr.dll は、6.7.2600.3143 (2007.5.24)で、
WinXP SP3 に含まれる qmgr.dll は、6.7.2600.5512 (xpsp.080413-2108)です。
Windows Management Framework (Windows PowerShell 2.0, WinRM 2.0, and BITS 4.0)
http://support.microsoft.com/kb/968929/en-us
このKB968929のINTRODUCTION(はじめに)だけを読むと、Windows XP でもBITS 4.0が使えそうに見えますが、
最後までちゃんと読むとそうではないことが分かりますし、↓こちらにも対応OSにXPはありません。
Windows Management Framework BITS package (BITS 4.0)
http://support.microsoft.com/kb/960568/en-us
サービスのスタートアップの種類 「自動（遅延開始）」があるのは、Vista以降ですが、
Windows XP SP3にて Fix It 実行後、BITSのレジストリを見ると・・・
何故かDelayedAutoStartという名前があります。
ちなみにこちらの手順でBITSを修復すると、以下の4つは無くなります。
DelayedAutoStart, FailureActions, RequiredPrivileges, ServiceSidType
Windows Update のコンポーネントをリセットする方法
http://support.microsoft.com/kb/971058/ja
こちら↑のFix Itでは、"Windows Vista および Windows XP"が共用となっています。
さすがにOSのバージョンチェックは行われてると思いますが、
もしかしたら、Fix It担当の方は「VistaもXPもBITSは同じだろ？」なんて思っているのかもしれません。
最後にVistaのレジストリも見てみましょう。
…当たりました。
その他、qmgr.inf の[BITS_regkeys_install]セクションには、BITS\Parameters や FailureActionsなども
ちゃんと記載されてるのに、インストールには全く使われてない等、いろいろ疑問もありますが、これで終わります。