Windows10付属フォントの商用利用の可否

westantenna さん、こんにちは。
マイクロソフト コミュニティへの投稿ありがとうございます。

確認してみたところ、Windows 10 の文書では [1. 概要] > [a. 適用対象] のところに「本ライセンス条項は～フォント～に適用されます」とありますが、確かに Windows 8.1 の文書のように独立した項目としては記載されていないですね。

貼り付けていただいた過去のスレッドではサポートでも明確な回答は得られなかったとありますが、ライセンス条項の解釈についてはコミュニティでは情報が集まりにくいので、やはり一度サポート窓口に確認されたほうが良いのではないかなと思います。

・お問い合わせ先

近藤さんの提案を受け、サポーター窓口へ電話を掛けました。以下、大まかなやりとりです。

～音声ガイダンスに従い「Windows 10」を選択、アンサーデスク担当者につながる～

私　「Windows 10付属のフォントは商用利用可能か」
担当「ロゴ？（聞き返される）」
私　「違う、フォント。Windowsに元々入っているフォント」
担当「どのようなPCを使っているのか、アップデートはどうやったのか、以前使っていたのは何か」
私　「自作PC、ネットで更新した、Windows 7」

～電話保留～

担当「追加で質問させてほほしい、何のフォントについてか」
私　「では、Windows8.1から搭載になった游明朝、游ゴシックについて訊く」

～長い電話保留～

担当「できません、いたしかねます」

とのことでした。個人的にはやや納得できません。游明朝、游ゴシックとMS 書体にかかる条項は一緒なのでは？ ということは、Windows 10からはMS書体も商用利用不可になったのか？ など、新たな疑問もわいてきます。今思えば、その後担当者さんに詳しく訊くべきでしたね……。
時間をおいて、もう一度掛けてみようかな、と思います。

マイクロソフトはそういった使用許諾については個別には回答しません。

その窓口で問題ないという回答であっても、何の効力もないです。しかもそこは個人向けの窓口なのでなおさらでしょう。

基本的には自分で EULA などを読み、不明点は法律の専門家に聞いたくださいというスタンスです。

回答してもらえるかは分かりませんが、

下記を参考に本社に聞くのがよいでしょう。

http://www.microsoft.com/ja-jp/mscorp/legal/permission/default.aspx

http://www.microsoft.com/typography/fonts/default.aspx

MicrosoftのEULA条項にも書かれている通り、国別に規定されている法律がある場合それが優先される。

と、なっています。日本の著作権法ではフォント＝書体は全体として著作権を持つが、１文字１文字を使用した

場合には著作権法では保護されない。と、なっています。面倒くさいのは文字一つ一つが意匠登録されている場合

意匠権によって保護されていますが、Microsoftのフォントには意匠権の権利表示と登録番号の記載がありません。

よって、商文書として印刷して使用されてもMicrosoftは主張する権利がありません。ただ意匠権を侵害するような

用途（例えば文字を使って「ロゴを作った」）等は、暗黙にMicrosoftが契約しているフォント製作者の権利が優先

されます（フォント製作者はフォントのプロパティを表示すると出てきますので、意匠権の表示は成立します）。

いままでこういう条件で回っていたMicrosoftフォントですから、用途を明確にして弁護士さんと相談されたほうが良いです。

フォントのプロパティを確認したところ、意匠者はJiyukobo Ltdとなっていました。よって、Microsoftは許諾する権利はありません。担当「できません、いたしかねます」の回答は覆らないと思います。Jiyukobo Ltdに、Windows10にインストールされているフォントの利用許諾を求める事は可能だと思います。が、こんな面倒くさい手続きをとるよりも、RicohやAdobe、大日本印刷などで、商利用の許諾があるフォントを購入する方が経済的かと思います。独自デザインのロゴを作った場合、それが既に意匠登録されていないか調査し、されてなければ登録するには、約４千５００万円かかります。自由利用可のフォントを購入するのは高くても１０万円です。

またこの様な用途を想定した「フリーフォント」という物があります。ライセンスは、GPL、LGPL、BSD、CCなど色々ありますが、オープンソースOSに自由に使う為にデザインし、権利は保有するが利用は制限しないフォントが世の中に多々あります。ライセンスによっては二次利用を認めなければならないとか、著作者の名前を提示しなければならない物もありますが、まったく一切の制限がないフォントも制作されています（Windows3.1のフォントをX11R5で使用する時にMicrosoftがまったをかけた時に制作されました）。

参考までにWindowsのフォントが、よりきれいになるからとMacOSXにインストールして使うのはEULA違反です（コンポーネントの一部を抜粋して流用してはなりません）。

正直なところ「ややこしくい話でなんだか判然としない」ということは理解できました。

色々気をもむよりは、許諾がはっきりしているフォントを使用するほうが、よほど世話無いですね。回答いただいた皆さま、どうもありがとうございました。

それが通常の感覚です。

なので弁護士などに相談が必要ということです。