Microsoft Outlook が起動しない時のトラブルシューティング

テクニカル レベル : 基本

概要

Microsoft Outlookは、Office製品のパッケージに含まれているメールクライアントの一つです。ただし、単にメールクライアントとしての機能たけではなく、Exhangeとの連携、ソーシャルネットワークとの連携など様々な機能を備えています。


ただし、大半の一般ユーザーにとってみれば、メールクライアントとしての位置づけられている方が多いかと思いますので、今回は一般の方が、Microsoft Outlookをメールクライアントとして利用する際に発生しうるエラーに対するトラブルシューティングをまとめてみました。


詳細

エラーには大きく分けて 2つのタイプがあります。

1) プログラム自体が起動せず、エラーのダイアログが表示される、あるいは何も表示されない
このケースでは、プログラム自体が起動しないため、設定内容などを確認することはできません

2) 一旦、プログラムは起動するが、エラーのダイアログが表示される
とりあえずプログラムは一旦途中までは起動し、送受信などでエラーがでるため、設定内容や通信環境などの確認ができます。

今回は、1) のケースのように、Outlookが起動できない場合の代表的なトラブルシューティングについて取り上げてみました。

Microsoft Outlook自体が起動しないという場合でも様々なケースが考えられます。たとえばデスクトップなどのショートカットアイコンをダブルクリックしても全く応答がなく、起動する様子がないケース。あるいはプログラムは起動しようとするが、何やらエラーのダイアログが表示されるだけで、プログラム自体は起動してこないケース。

いずれのケースも何らかの障害によって、Outlook自体が起動できていない状態ですから、どう対処したらいいのか悩ましいところです。


【 全く起動できない場合の対処法 】

1) Outlookをセーフモードで起動してみる

アドインなどが要因で起動できない場合には、セーフモードで起動してみます。
 ・Ctrlキーを押しながら、Outlookのショートカットアイコンをダブルクリックする
 ・Windowsキー + R にて、"ファイル名を指定して実行" のダイアログを表示させ、"outlook.exe /safe" と入力します
Outlookが、こうしてセーフモードで起動できるようであれば、導入されているアドインが要因となっているケースが多いので、アドインを無効にするなど個別に確認してみます。

    

アドインについては、ファイル>オプションとクリックして、Outlookのオプションダイアログを開き、左ペインのアドインをクリックすると、導入されているアドインが表示されます。

2) 電子メールプロファイルを操作する

Outlookは、電子メールプロファイルという情報で管理されています。現在利用中の電子メールプロファイルに不具合が生じて起動できないような場合、まずは一度プロファイルをコピーしてみて、コピーしたプロファイルで起動できるか確認してみることをお勧めいたします。
プロファイルには、電子メールアカウント、データファイルなどの情報から構成されており、コピーして起動できるようになるのであれば、特に設定など変更しなくても、従来のデータを引き継いでそのままご利用いただくことが可能です。
(参照:Outlook 電子メール プロファイルの概要

  ⇒  

またプロファイルをコピーしてもうまくいかない場合、新規にプロファイルを作成し、新しくアカウントを追加し、起動できて利用できるようにした後、個人用フォルダ(.pst)ファイルからデータをインポートしてみます。

対処法:Microsoft Outlook での .pst ファイルの管理方法

     Outlook で電子メール プロファイルを作成および構成する方法

3) 受信トレイ修復ツールを利用する

Outlookで使用されているメールデータは、個人用フォルダ(.pst)ファイルに格納されています。このPSTファイルに障害が発生した場合、Outlookが起動できなくなるため、これを修復するツールである "受信トレイ修復ツール(scanpst.exe)" を利用して修復を行います。
受信トレイ修復ツールを利用して修復を試みるようにというエラーメッセージが出たりする場合には、まさにこのケースになります。

対処法:Outlook 2010 および Outlook 2007 の受信トレイ修復ツール (SCANPST) を使用してメッセージを修復する方法

ちなみに、Outlook2013(32ビット)/Windows8.1のケースでは、

Cドライブ>Program Files>Microsoft Office>Office15 と開くと、 "scanpst.exe" があります。

またPSTファイルは、Outlook2013の場合には、

Cドライブ>ユーザー>(ログインユーザー名)>ドキュメント>Outlookファイル と開くと、 "~.pst"  というファイルがあります。

【 エラーダイアログが表示されるケースの対処法 】

1) 個人用フォルダ(.pst)ファイルが移動されてしまった

Outlookは起動する際、そのデータである "個人用フォルダ(.pst)ファイル" を参照します。Outlook2010やOutlook2013の場合には、ドキュメントフォルダ内の、"Outlookファイル" というフォルダに保存されています。

このフォルダ自体が別の場所に移動されたり削除された場合、あるいはこのフォルダの中にあった個人用フォルダ(.pst)ファイルが別の場所に移動されたり削除された場合、データを読み込むことができずにエラーとなります。

対処法:初心者でもわかる! Outlook 送受信できない : 起動時に 「ファイル <パス> xxx.pst は見つかりません」

2) 受信トレイ修復ツールを使用してファイル診断をするように求められる

"全く起動できない場合の対処法" のところでも取り上げましたが、Scanpstを利用してPSTファイルの診断・修復を行う必要があります。

対処法:Outlook 2010 および Outlook 2007 の受信トレイ修復ツール (SCANPST) を使用してメッセージを修復する方法

他にも様々なケースがありますので、以下の参照先としてリンクを貼らせていただいている "初心者でもわかる! 「Outlook が起動しない」「起動時にエラーが表示される」ときの対処法" もご参照ください。

【 Officeを修復する 】

もちろん起動できないケースで、上記の手順でも改善しないことはありうることです。

そんな場合には、Outlook自体のアプリケーションの修復作業を行うことになります。Office2013においては、以前にもご紹介しました "Office2013(Word2013、Excel2013など)修復の3ステップ"  をご参照ください。

Office 2007 を修復する方法

Office 2010 を修復する方法

*** 今回取り上げました内容は、Outlook2013というカテゴリで取り上げましたが、Outlook2007/2010/2013ともに共通して利用できる対処法がほとんどです。Outlookのバージョンによって、個人用フォルダ(.pst)ファイルの格納場所が多少異なりますので、ご使用のバージョンを確認の上、対処してみてください。

【2016/11/14更新】

Outlook2013/2016と新しいバージョンも登場しているので、トラブルシューティングに役立つページへのリンクを追加させていただきました。ぜひご参照ください。

Microsoft Outlook 2016、2013、または 2010 を起動できない、または ”Microsoft Office Outlook を起動できません。Outlook ウィンドウを開けません。” というエラー メッセージが表示される

<参照>
初心者でもわかる! 「Outlook が起動しない」「起動時にエラーが表示される」ときの対処法

 

フォーラム記事情報


最終更新日 2018年9月25日 表示 238,761 適用先: